以前書いた記事でも紹介しましたiPad Pro用Magic Keyboardが販売開始となりました。
当初の予定では5月となっていましたが、数日前のiPhone SEの発表と同じタイミングでひっそりと販売開始された模様です。
発表されたときは衝撃と感動でしたが、実際の使用感はいかがでしょうか?
Magic Keyboardの機能
フローティングカンチレバーが良い!
iPadを好きな角度で
見た目のインパクトが一番大きのはやはりフローティングカンチレバーではないでしょうか?
iPadをマグネットで取り付けて、横から見るとまるで宙に浮いているかのようなデザインとなりました。
また、これまで段階式であった角度調整がフローティングカンチレバーにより好きな角度で固定できるようになりました。
ちなみに視野角130度まで調整可能です。
細かい角度調整はこれまでありそうでなかった機能であるうえに、iPadの角度は作業効率を高める重要な要素の1つなので大変ありがたいです!
トラックパッドを標準装備!iPadでの作業がより一層はかどります
MacBookシリーズでおなじみのトラックパッドが、今回Magic Keyboardにも標準装備となりました。
iPadOSもマウスカーソルが標準仕様となり、iPadの操作性がより高まります。
Mulch Touchジェスチャーにも対応しており、iPadの直感的な操作性も生かされています。
ただし、トラックパッドは感圧式(haptic式)ではなく直接押し込む仕様となっています。
USB-Cポート搭載!充電しながらiPad本体に別の接続が可能
Magic KeyboardにはUSB-Cが搭載されています。
そこからMagic Keyboardを介して本体の充電が可能です。
それによりiPad本体のUSB-Cを別の用途で使用することができます。
なお、Magic KeyboardのUSB-Cは充電にのみ対応しています。
データ転送には対応していないので、iPad本体のUSB-Cを利用しましょう。
シザー構造のマジックキーボード!テンポ良くしっかりとタイプできます
Magic Keyboardは以前紹介したMacBook Airと同様にシザー構造キーボードとなっています。
シザー構造キーボードについてはMacBook Airの紹介記事に詳しく書いていますのでそちらをご覧ください。
フルサイズのバックライトキーボード!暗い場所でもタイピングできる
バックライトキーボードで暗い場所でもタイピングか可能となっています。
「設定」からバックライトの明るさの調整や、バックライトをOFFにすることが可能です。
私自身、暗いところでタイピングすることはほとんどありませんが、単純にバックライトキーボードはカッコ良くて好きです!
冷静に考察!Magic Keyboardを買うべき人とそうでない人
iPad Pro + Magic Keyboardの使い方
まず初めに、Magic Keyboard(+ iPad Pro)の購入を考えている人に質問したいのが、
どのような使い方を想定しているのか?
ということです。
私は長年、iPad + キーボードの組み合わせで使用してきたユーザーですが、現iPadOSがMacOSを上回ることはないと断言します。
確かに、iPadOSは大変素晴らしいものです。
これまでにないiPadの使い方ができるようになり、可能性の幅が広がりました。
しかし、あくまで「PCのように使えるようになった」のであって、「PCと同じ」ではないのです。
MacBookとiPad Pro + Magic Keyboardを比較した時に、それぞれのマシンでできることは一長一短なので、どちらが良いかという結論には至りません。
しかし、PCと同一のパフォーマンスを前提として考えているのであれば、間違いなく購入すべきなのはMacBook一択でしょう。
そこを勘違いして、
「iPad Pro + Magic KeyboardがあればもうMacは必要ないね!」
と思って購入してしまうと、大変後悔することになるわけです。
では、Magic Keyboard(+ iPad Pro)はどのような使い方に適しているのでしょうか?
それは、Magic Keyboardによる文章作成などの入力作業をメインとする場合です。
例えば、ブログ記事の下書きや更新、ビジネス文書の作成などが例に挙げられます。
iPadの使い方に関して言えば、やはりApple Pencilとの連携がいちばんの強みです。
イラスト・デザインの作成、直感的に操作できる写真のRAW現像アプリ、ノートアプリによる手書きノートの作成などが挙げられます。
ちなみに、Magic KeyboardとApple Pencilの相性はあまり良くありません。
なぜなら、Magic KeyboardはiPadの背面にぴったりくっつかないため、Apple Pencilで手書きする場合はiPad本体を外して、机の上などに置く必要があるからです。
大量の写真をRAW現像、動画編集、音楽作成・編集、ホームページ作成・編集、プログラミングなど、大きなデータを扱った作業、細かい作業をメインに考えている方には、Magic Keyboardを装備したiPad Proといえど厳しいでしょう。(できなくはない)
これまで述べたように、Magic Keyboard(+ iPad Pro)を購入する場合には、その使い方をきちんと明確にする必要があるわけです。
重量にも注意!MacBook Airとの比較
上記の比較表を見ていただくと分かるとおり、iPad Pro + Magic KeyboardはMacBook Airとほとんど変わりがありません。
12.9インチに関してははむしろMacBook Airよりも重たくなります。
これについては、タブレットの強みである「持ち運びのしやすさ」が無視される形になるわけです。
MacBook Airよりも重たいタブレットを持ち運ぶ…
実に惜しいです。
価格にも注意!MacBook Airとの比較
次に価格の比較です。
見て分かるとおり、価格もMacBook Airと大差ないかたちです。
iPad Pro12.9インチ + Magic Keyboardに関しては、MacBook Air Core i5よりも高い価格設定となっています。
Magic Keyboard単体の購入であればまだしも、これからiPad Proも含めて買い揃えることを考えている方にとっては、慎重な判断が必要になります。
まとめ
結論を言うと、私個人としては「買わない」を選択します。
私はすでにiPad Proを持っており、Logicool製のslimcomboキーボードを使用しています。
トラックパッドに関しては魅力的ではありますが、絶対なくてはならないというわけでもない状況です。
あくまでも個人的な考えですので、決してMagic Keyboardを否定するわけではありません。
本記事を参考に、目的・用途・お財布事情など総合的に判断していただき、ぜひともみなさまにぴったりのApple製品を購入していただけたらと思います。