教育

教務手帳(出欠管理)を自作したので無料で配付します。(再配布:2021.2.13更新)

以前の記事を更新したものです。

詳細は本記事下部の【追記】をご覧ください。

教員の仕事に必須の教務手帳。
主に生徒の出欠管理や成績などを記録するものです。

全国で教員をされているみなさんは、現在使用している教務手帳に満足できていますか?

メーカーさんによってさまざまなタイプがありますが、どれも一長一短、自分にしっくりくるものがいまだ見つかっていない先生もいらっしゃるのではないでしょうか?

自分の痒いところに手が届く教務手帳はどこにあるのでしょう?
答えは簡単です。

自作しましょう。

ということで、私が教育現場で実践していることをご紹介します。

既製品の教務手帳がしっくりこない理由

私が既製品の教務手帳を使って実際に感じた勝手の悪さが以下の3点でした。

  1. エクセルで作成した名表がぴったり合わない!
    ほとんどの先生方は教務手帳の氏名欄に名表を貼付して使用されていることと思います。
    この貼り付ける作業で一番面倒くさいのが、「生徒一人ひとりの行高が合わない」ということ。
    1ポイントずつ設定を変更しても、なぜかぴったり合わない。
    また、何とか設定を合わせてもパソコンを買い替えたり、プリンターの入れ替え等で設定が初めからやり直しになったり。

  2. 教務手帳の中心(のど)部分にいくほど書きづらい
    中心(のど)部分は盛り上がっていて書きづらい!ただ、それだけです。

  3. 集計が面倒くさい
    私の怠慢かもしれませんが、定期考査ごとに集計するのが大変。この作業がなければほかの仕事に時間を費やすことができるのに…と毎回思いながら集計しています。
    スプレッドシートに直接入力すれば、関数等を使って集計まで自動化できます。

Numbersで教務手帳を自作!iPadで簡単出欠管理

私は職場でiMacとiPad Proを使用しています。

メインの作業はiMacですが、教務手帳の代わりにiPadを使用することを考慮してNumbers(ナンバーズ)を使用することにしました。

NumbersはApple純正の表計算アプリのことで、App Storeでインストールすることができます。

機能としてはMicrosoftのExcelとほぼ同機能ですが、Excelは導入にお金がかかるのに対し、Numbersは無料で使用できることが大きなメリットです。

自作の教務手帳(Numbers)ダウンロードはこちら

単なるいち教員(素人)が作ったものなので、大目に見ていただける方のみダウンロードしてください。

ウイルススキャン済み。

ダウンロード後、作り替えていただいても構いません。

ダウンロードした場合、コメント等残していただけると幸いです。
(今後のモチベーションに関わります。)

教務手帳(Numbers)について

スプレッドシートを使ったことのある方はほとんど直感的に操作できると思いますが、簡単に説明を記しておきます。

初めの設定として、シート名「database」に生徒の学籍情報を入力していただきます。

これは、既存の名表等からコピー&ペーストで構いません。

下記画像のように入力(ペースト)していただくと、学籍番号が自動生成されます。

これ以降、全てのシートは「database」から学籍情報を参照することになりますので、誤字脱字等には注意しましょう!

次に、シート名「出欠記録」の説明ですが、画像の通りです。

クラス名を入れていただくだけで、先ほど準備していただいた「database」から自動で参照します。

出欠記録については、「database」に補足で説明書きを記していますが、原則「欠(欠課)」のみ集計する仕様です。

最後に、シート名「集計」の説明ですが、こちらも画像の通りです。

「集計」は操作不要のシートです。クラスを選択するだけで「出欠記録」に入力した内容から授業時数欠課時数学期ごとに集計する仕様です。

iPadからの操作画面は下記の画像のようになります。

基本的には入力不要のタップ操作のみで行うことができます。大変魅力的です!

番外編としてこんな使い方もできますよ!

「コメント」機能を使って、日付のセルに授業進捗状況を記録したり、生徒別に提出物やメモを記録することも可能です。

ただ、私の場合、授業の進捗状況やメモ等は別の方法で行っているため、ついでに紹介しておきます。

授業の進捗状況は手書きで管理!

詳しいことは別の機会で紹介する予定なのであまり深くは触れませんが、私が教育現場において使用頻度が最も高い最重要アプリがあります。それは、

Good Note 5(グッドノート5)

というアプリ。簡単に言えば手書きノートアプリですが、このアプリ1つでPDFの管理ができちゃいます。

GoodNotes5の基本操作と関連動画(YouTube)をこちらの記事内に記載しています。

要は、Good Note 5に自作の授業進捗状況記録シート(PDF)を読み込ませて、授業の進捗状況を手書きで書き込んでいくという方法です。

私が実際に使っているノート。

週単位でこのノートに授業の進捗状況やちょっとしたメモ、記録を手書きで書いておけば、あとから見たときに前回の授業の内容を確認することができます。

授業進捗状況記録シート(PDF)のダウンロードはこちら

必要であれば、こちらも自由にご利用ください。

まとめ

今回紹介したアプリ(および機器類)

  • Numbers(ナンバーズ)- Apple純正の表計算アプリ
  • Good Note 5(グッドノート5)- 手書きノートアプリ【App Store】

あった方が良い機器類

  • Apple製品 – できればiPadとPCを併用がお薦め
  • Apple Pencil – これは無理してでも購入すべき!

ICT機器の導入で、授業のスタイルや教員の仕事のスタイルも大幅に変革しています。

多忙を極め、ブラックと言われている学校教育現場において、いかに無駄を省き、その時間を生徒との時間に費やすことができるかが教員にとっての働き方改革ではないでしょうか?

その第一歩として様々なデバイス、アプリ、そしてアイデアを組み合わせた、新しい可能性を切り開いていかなければなりません。

まだまだ未熟ではありますが、試行錯誤しながら少しずつ紹介していけたらと思いますので、様々なご意見・感想をコメント欄にいただけたら幸いです。

【追記】2019.4.24

Contentsの「3.授業の進捗状況は手書きで管理!」内に、GoodNotes5関連の記事のリンクを貼りました。

【追記】2021.2.13

教務手帳ファイルを更新しました。

  • クラス名(1組、2組 など)が1桁までしか対応できなかったものを、2桁まで対応できるように変更しました。
  • numbersファイル内に、簡単ですが説明書きを加えました。